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2016年04月15日産業保健新聞 (2016年04月14日)

ストレス社会の象徴 「適応障害」とは

適応障害という言葉を、最近よく耳にするようになりましたね。
適応障害とは文字通り、「適応への障害」のことを指し、社会的環境へうまく順応できないことにより引き起こされます。特定の環境や状況がその人にとって耐えがたいストレスに感じられ、その結果気分や行動に症状が現れます。

適応障害の症状 


適応障害の症状として、下記のような情緒面の症状が挙げられます。
不安、怒り、焦り、緊張、気分の落ち込み、意欲低下
また行動面では、暴飲暴食、無断欠席、喧嘩などの攻撃的な行動がみられることもあります。
適応障害の特徴として、その原因となっているものから離れると、症状が改善することが多く見られます。職場がストレス因となっている場合、勤務する日には憂うつな気持ちになったり、緊張して手が震えたりいう症状を発症しますが、休みの日には上記のような症状がなく、休日を楽しめることも多いのです。 
 
適応障害の原因


適応障害を発症する原因の多くは職場での環境や出来事にあり、具体的な例として以下のようなものが挙げられます。
・職場の人間関係
・責任の重さ
・仕事量
・異動や昇進による環境の変化

ただ、同じ環境下で同様のストレスを受けたとしても、適応障害を発症する人もいれば、そうでない人もいます。ストレス因を、その人がどのように捉え、解釈するかによるところが大きいのです。 
 
適応障害の治療


適応障害の治療法として、主に次の2つが挙げられます。 


1.原因であるストレスを取り除く
適応障害は、本人がそのストレス因が何であるか明確に自覚していることが多く、その原因を遠ざけたり、取り除いたりすることで、症状の改善が見られることが多くあります。職場で適応障害を発症してしまった場合、まずは周囲に相談をするなどし、原因となるものの解消を目指しましょう。
ただ、仮にそのストレスが完全に消えてなくなったとしても、その本人のストレスへの対応力が無ければ、適応障害を再発する危険性が十分にあります。そのため、原因の除去と並行して、次のような対処が望まれます。

2.ストレスへの適応能力を高める
適応障害を発症した本人が、その原因に対してなぜ過剰なストレスを感じ、心のバランスを崩してしまったのか、その背景について考察する必要があります。
カウンセリングなどを通し、自身がどういったストレスに弱いのか理解をし、アプローチをしていくことで、適応能力を高めていくことが必要になります。
 
おわりに 

適応障害を予防するためにまず実践したいのは、問題や支障が起きたら、適切な相手に相談するということです。
自分だけで何とかしようとせずに早期に相談をすることで、大事に至らずに問題解決につなげられることが多くあるのです。
また、まわりで適応障害かな?という人がいたら、積極的に相談に乗ったり助言をするなどして一緒にストレスに対処していくことが必要です。 

産業保健新聞

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